漁師を憧れの職業に 水産業に変革をもたらす若者たち〜前編〜




カッコよくて稼げるフィッシャーマン

宮城県石巻市。5年前、震災で大きな被害を受けたこの街は、いま大きく変わろうしています。


その変革の中心人物となっているのは、地元の若者と県外から移住してきた若者たち。


今回訪問したのは、三陸の海から水産業における"新3K"を実行するトップランナーになるため、「新3K=カッコいい、稼げる、革新的」を活動理念に掲げ、日夜活動を続けるフィッシャーマン・ジャパン」さん。


未来を担う子供たちから漁師を憧れの職業と思ってもらえるよう、そして衰退しつつある水産業を盛り上げるべく、宮城県石巻市でその狼煙をあげました。


明確なビジョンとして、事業開始から10年後の2024年までに三陸に漁師の枠を超え、あらゆる角度から漁業に関わる「フィッシャーマン」を1,000人増やすことを目標にしているそうです。


漁業の関わり方も、決して沖に出て漁を行うだけではなく、漁業を広く知ってもらうため、マーケティング活動を行ったり、獲った魚を飲食店で料理として提供したり、提供した料理を消費し、その素材の味の素晴らしさを伝えたりと、多岐に渡ります。


2016年6月24日には、東京・中野に宮城漁師酒場「魚谷屋」というお店もオープンしました。



早速お店に行って、鮮度の良い海鮮をたらふくご馳走になりました。この店で提供する魚はSNS上で随時情報が発信され、実際に料理として提供するまでの流れが可視化されています。




宮城の地酒も多数取り揃えています。

刺身との相性は抜群です。




どうしても漁業という言葉を耳にすると、男性が船で海を駆け巡り、過酷な状況の中、魚を獲るという固定観念が刷り込まれているのですが、まずはその概念から変えることが必要だと感じたのだそうです。


とにもかくにも、まずはこの動画を見ていただければ、今までの漁師のイメージが一新されるのではないでしょうか。



映像のクオリティはもちろんのこと、漁師の皆さんもたくましく、かっこいい。


この漁師さんたちの姿に憧れて、是非漁を体験させてくださいと取材依頼の際に無茶なお願いをしたところ、今回取材の担当をしてくださった事務局マネージャーの島本さんのご好意でなんと地元漁師さんと一緒に船に乗り、銀鮭の水揚げを体験できることになりました。



漁の備え、まずは格好から


「行こうみんなでワークマン」 


東北のアイドル・吉幾三さんが出るCMでも有名な「ワークマン」


来る漁の日に備え、まずは格好からと作業着を多く取り揃える実家から近所のワークマンに向かいました。




初めて入ったのですが、店内には作業着がずらりと並び、値札を見ると、驚きの値段が。


1着なんと980円〜。平均でも2,000円〜3,000円で立派な作業着を手に入れることができるのです。



お気に入りの作業着を手に入れ、気分良く店を後にしたのも束の間、家に着くのとほぼ同時に携帯にメッセージが。


「明日の漁の取材ですが、海のウネリが高く、乗船していただくことが難しそうです。」


そうですよね、こういう事態も起こり得ますよね。漁は自然と寄り添いながら行う仕事です。


ということで、購入した作業着を袋に入ったまま部屋の片隅に放置し、気持ちを切り替えて、翌日石巻にある事務所を訪ねました。


こちらが事務所内の様子です。


近々、古民家を改装したオフィスに移転する予定だそうです。




フィッシャーマン・ジャパン 事務局マネージャー 島本さん




こちらが今回取材の対応をしてくださったマネージャーの島本さん。


もともとは地元の千葉県で有名ホテルに勤務していたそうなのですが、東日本大震災を千葉県で経験し、自分にも何かできることがあるはずと思い、宮城県石巻市へやってきたのだそうです。


石巻へ来た後は、NPOに所属し、半年間ボランティアコーディネートに従事し、その間はほとんどテント暮らし。


その後、ヤフーが運営する復興デパートメントに参画し、パソコンもほとんど触れたことがない状態から、オンラインストア「石巻元気商店」の店長を2年間務め、2週間だけ関わるつもりが石巻に住み始めて5年目を迎えるとのこと。


もともと水産業が盛んな石巻で暮らし始め、一次産業の素晴らしさに触れる中で、海と生きることを誇りに思う漁師に惚れ、若い漁師たちとともに漁業の新しい世界を目指すことを決意。


現在はフィッシャーマン・ジャパン事務局の敏腕マネージャーとして、漁業の素晴らしさを伝えています。










事務所内には、センス良くカッコいいPR用のポスターが並び、小泉チルドレンも訪問されたそうで、写真が飾られていました。


フィッシャーマン・ジャパンさんは「TORITON PROJECT」という新世代のフィッシャーマンを増やし、未来へ向かってこの国の水産業を変えていくプロジェクトに日々取り組んでいるのですが、その中のコンセプトが「働く・暮らす」「学ぶ」「集う」「つなぐ」なのだそうです。


そのキーワードを聞いてすぐに、僕たちが日々取り組んでいる活動のコンセプトと非常にシンパシーを感じ、一気に距離が縮まったような気がします。


今回はそのTORITON PROJECTの活動を中心に、街を案内してもらいながら、お話を聞くこともできました。


その様子については次回の記事でご紹介します。


漁師体験ができるシェアチケットはこちらから。









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