【特集】1300年の時を紡ぐ古都、はじまりの地・奈良の魅力

今回は奈良特集第一弾の企画として、奈良の歴史、奈良の魅力に迫りたいと思います。歴史を語る上で奈良は隣接する京都と比較されることが多いのですが、そもそも歴史が全く異なることをご存知だったでしょうか?


奈良は古墳時代〜奈良時代と続き、日本史の授業で「鳴くよ、ウグイス平安京」と暗記させられたように、794年に京都に遷都するまでは奈良が日本の中心地でした。そのため、京都よりも歴史は古く、国宝建造物の件数は全国一位。また、国宝仏像の数も全国トップを誇り、日本の歴史を語る上では欠かすことのできない場所なのです。その歴史は約1300年前に遡るとも言われ、奈良を訪れる人はまず日本の歴史を勉強してから行くことをオススメします。


歴史を深く知れば知るほど、奈良の地に降り立った時に感じる空気や風、また、何気ない風景の中にも時のつながり、時の重みを感じることができると思います。1300年前にタイムトリップした気分を味わいたいのであれば、まずは歴史を学ぶことから始めましょう!




「はじまりの地・奈良」と呼ばれる所以。奈良県発祥のものとは!?

奈良県はその歴史が深いことから、奈良県発祥のものが多いのも特徴的です。下記にずらりと奈良発祥のものをいくつか挙げてみましたので、ご紹介します。


・日本清酒




奈良市郊外にある正暦寺に「日本清酒発祥之地」という石碑が建てられており、日本清酒発祥の地として知られています。


・薬




奈良県は日本最古の朝廷が置かれた土地ということもあり、古くは古墳の時代からシルクロードを渡る旅人が運んできた文化が根付いている場所とも言えます。有名な東大寺の正倉院には当時の薬が収められており、代表的な胃腸薬「陀羅尼助」は今なお製造されて続けており、人々に愛されています。


・相撲




相撲発祥の地は実は奈良県なのです。現在の奈良県桜井市から三輪山麗を通って、天理・奈良へと抜ける道は山の辺の道と呼ばれ、穴師の坂道を登って行くと、相撲神社と呼ばれる神社があり、垂仁天皇の時、出雲から召し出された勇士、野見宿禰と力自慢の地元の力士、当麻蹶速が天皇の前で組み合ったことが相撲の起源とされているようです。


その他、奈良発祥と呼ばれるものは多々あるのですが、それを探るのも奈良を旅する楽しみの一つなので、この辺で控えておきたいと思います。是非奈良の街をねり歩きながら、その起源を探ってみてください。


日常と非日常の間で織りなす景色と奈良を特徴付ける空気感



奈良といえば、鹿。もうこんなことは他のメディアや媒体で何度も取り上げられていることかもしれませんが、改めてこの景色がすごいということを伝えたいのです。


鹿がわんさかいるエリアというのは、奈良県の中心地である奈良市です。街中にいる鹿はあるエリアで隔離されているわけでもなく、普通に一般車が走っている道路をのそのそと平気で横切りますし、県庁の敷地内で足を休めることもあります。


東京で例えるならば、新宿や渋谷などの街に鹿がいるということになります。スクランブル交差点の人混みの中に鹿がいたらまず驚きますよね。


もちろん、それは大げさな例えだとしても、奈良の経済中心地に鹿が野放しでいることが改めて考えるとすごいことだと思いませんか?



↑信号の押しボタンを押そうとすると、その目の前にも鹿がいます。


もちろん、奈良に生まれ育った方たちは、これが当時から当たり前の景色だったのでしょうし、重要な観光名物となっていることも理解しているかと思いますが、これを良しとする県民の皆さん、心が広いです。


そして、奈良の人はおっとり・のんびりしているとよく言われていますが、その所以は動物との共存にあるのかもしれません。私の勝手な推論ではありますが、都市の中に野放しの動物がいる景色を堪能できるのは、全国的にも極々稀なのではないでしょうか。




訪れる観光客を時に冷ややかな目で、少し小馬鹿にしたような塩対応をされるのも何だか気持ち良いものです。やはり奈良に来たら、都市と鹿と歴史深い建造物と自然が織りなすカオスな景色を一目見てほしいものです。


奈良は鹿と歴史だけではない!美しく雄大な自然の中で時の流れを感じられる場



奈良といえば、鹿と大仏。そんなイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか?多くのメディアでいつも取り上げられるのは、奈良市内やその周辺であることが多く、その他の地域についてはあまり知られていなかったりします。しかしながら、奈良には雄大な自然を感じられる場所が多くあり、またそれと同時に長い年月を積み重ねてきた時の流れ、時の重みを感じられるスポットがたくさんあります。


例えば、上の写真は奈良県桜井市にある長谷寺から眺望できる景色。「長谷寺」と聞くと、関東圏の人は鎌倉にある長谷寺を思い浮かべる人も多いと思いますが、実は全国に240程ある長谷寺の総本山と呼ばれるのが奈良の長谷寺なのです。




古くから季節になると、7000株以上ともいわれる牡丹の花が満開になることから、「花の御寺」と称されているそうです。私が訪れたのは5月上旬だったため、新緑が色鮮やかに芽吹く景色を目にすることができました。また、歴史を遡ると、学校の日本史の授業でも出てくる「枕草子」、「源氏物語」、「更級日記」など多くの古典文学にも出てくるお寺であります。










境内に立ち、1000年以上前にこの地で暮らしていた人たちが同じ場所で同じ景色を見ていたのだと想像するだけで、何だか他では感じられない荘厳さを感じることができます。


そして、最後にご紹介するのは、「奥大和」と総称される奈良県南部エリア。もはやこの地域は人の手が触れられていない自然の観光資源がたくさんあり、今注目のエリアとして徐々に熱を帯びている場所でもあります。




その中でも、様々な旅行サイト・旅行雑誌、 TVなどの各種メディアの取材が殺到している地域がこちらの天川村洞川温泉地域。実は関西では数少ない避暑地としても知られています。




洞川温泉街は集落の中を女人禁制の修験の山である大峰山への参道が通り、現在でも修験者や参詣者で賑わう場所となっています。洞川温泉の特徴は、修験者や参詣者が旅支度をし易くするために、多くの旅館に縁側が付いていること。9月にはこの縁側を利用して、音楽祭も開催されるのだとか。


また、夜になると、温泉街のメイン通り全体に灯る提灯の画が何とも幻想的で、千と千尋の世界観を彷彿させる景色の中を散策することができます。






奈良には非日常に溢れた場所が満載。ということで、今回の紹介記事を含め、全5回に渡り、奈良特集と題して、奈良の魅力に迫っていきたいと思います。


奈良のユニークな宿泊施設、体験はもちろんのこと、今注目の洞川温泉の旅館で住み込みで働きながらプチ移住体験ができる奈良県トライアルステイについてもご紹介させていただきます。



↑今年のゴールデンウィークに行われたトライアルステイの様子。


是非ご期待ください!!!!

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出身/宮城県 在住地/京都府
ライター。宮城で生まれ育ち、大学から東京へ上京し、海外での滞在を経て、今現在は京都で事業を行なっています。「泊まる〜暮らす」の導線づくりをしています。
Comments
Total: 1
2017-05-26 10:50:53
改めて日本史の勉強をして奈良に訪問したいなーって思いました!天川村洞川温泉地域の雰囲気とても素敵ですね。避暑地というのは知りませんでした。トライアルステイを活用して多くの若者に奈良を堪能してもらいたいですね!
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