【静岡県移住者インタビュー】三島に移住して7年目、「未完成」だからこそ感じる暮らしのオモシロさとは



地方移住。最近メディアを通してよく聞く言葉だと思います。


近年都市から地方へ移住する人が増えているといいます。


地方移住者が増加している理由のひとつに、これまでのような稼ぐことを目的としたライフスタイルから、自然や地域との触れ合いを大切にするものへと価値観がシフトする若者が増えているという指摘があります。




いままでの移住には、定年退職後の余暇を田舎でゆっくり過ごそうというような割りと年齢層が高めの方が好むイメージがありました。


しかしNPO法人ふるさと回帰支援センターの調査によると、20~30代を中心に田舎暮らし希望者が急増しているといいます。




今回は20代前半にして、静岡県に移住した方にお話を伺ってきました。


ちなみに静岡県は2015年移住希望地域ランキングで4位にランクインしています。(1位長野県、2位山梨県、3位島根県)


静岡県三島市に移住にした近藤あいさん。




大学進学をきっかけに長野県から静岡県に移住し、今年で7年目になるといいます。


20代前半にして地方移住という選択をした理由と、近藤さんが語る静岡県の魅力とは?




ーこんにちは。今日はよろしくお願いします。早速ですが静岡県三島市に移住されて7年目とのこと、移住されたきっかけについてお聞かせください。


近藤さん:そうですね、きっかけは進学する大学のキャンパスが静岡県三島市にあったからです。

正直三島市のことはもちろん、静岡県についても全く知らずに来ました。


ーそうだったんですね。大学生の期間だけとはいえ見ず知らずの土地にひとりで住むことに抵抗はなかったのですか?


近藤さん:んー、私は元々土地にとらわれないというか、自分がやりたいことができる環境さえあれば北海道でも沖縄でも離島でもどこでもいいやって思っていたので、抵抗はなかったですね。

むしろワクワクしていました。

逆に長野県出身だからっていうのもあるかもしれませんが、東京や大阪といった大都市に行くことの方が怖気づいちゃう感じで。

地方の方がありのままの自分を受け入れてくれるんじゃないかって心のどこかで感じていました。


ーなるほど。今日のインタビューは静岡県三島市にある観光スポット「白滝公園」で行っています。三島市のことを知らない方もいるかと思いますので簡単にご説明いただけますか?


近藤さん:三島市は、静岡県東部の、伊豆半島の中北端に位置する市です。お隣に沼津市や裾野市があります。

新幹線が通っているので都内からのアクセスもとても便利です。東京⇔三島で1時間かからないんですよ。



<例/品川駅→三島駅>


品川 09:34発 - 三島 10:19着 乗り換え回数:0回 所要時間:45分 料金:4,000円 (ICカード:4,000円) ●品川 |  9:34発 |    こだま643号(自由席)[名古屋行]45分 |  10:19着 ■三島




ー鈍行電車でも2時間かからないので、景色を楽しみながらゆっくり移動するのもありですよね。私はいま隣の沼津市に滞在していますが、ずばり三島の魅力ってなんだと思いますか?


近藤さん:「未完成なところ」だと思います。

大きな商業施設があったり有名なテーマパークがある訳ではないので中高生からすると何もない街って感じがするかもしれません。

でもそれって逆に、自由な楽しみ方ができる、自分次第で選択肢が多いっていうことなので、そういう点では住むにも観光にも魅力的だと思いますね。

訪れる度に違う楽しみ方ができます。


ーなるほど。確かに実際に三島駅周辺を歩いてみましたが観光スポットやお店がコンパクトにまとまっていて、お散歩していて楽しい街だなーと思いました。


近藤さん:そうなんですよ。三島は川を中心に栄えているようでして、地図を持たなくても川

沿いを歩くだけで十分楽しめると思います。

具体的に有名なスポットはこんな感じですね。


・白滝公園(取材場所)
・楽寿園
・源兵衛川
・三島大社
・大社の杜みしま
・柿田川公園 湧水






ー三島移住当初受けた印象はどうでしたか?


近藤さん:正直に言うと何もないなーって感じでした。

みんなどこで服買うんだろう?絶対服被るでしょう?みんなヨーカードーじゃないの?って感じです。

商業施設を求めてよく隣の沼津まで自転車で遊びに行ったりしていました。

でも実際に住んで、街を散歩したりしているうちに、既にある自然だったり、人との繋がりだったり、今あるものに魅力を感じることができるようになりました。

これは大都市だと中々気づくことができない感覚なのかもしれません。


ーWebでもいろんな情報が手に入りますが、実際に訪問して、街を感じることが大切なんですね。

そういえば、三島を舞台にしたドラマがありましたよね?


近藤さん:はい。錦戸亮さん主演の「ごめんね青春!」というドラマです。

ここ白滝公園やすぐ近くの楽寿園もロケ地として出ていますので、雰囲気を感じてみたい方はぜひTSUTAYAで借りてみてください。


ー三島に住んでいて不便だな、困ったなって感じた出来事はありますか?


近藤さん:んー、飲食店が多い割に、若者が入るカフェや作業場所が全然ないことですかね。

これは正直に言って弱点のひとつだと思います。wi-fi環境が少なかったり、コンセントを使えるカフェがあまりないので、訪日外国人の方やフリーランスで仕事をされている方には不便です。

私が働いている会社では個人の方でも使える貸し会議室を運営していますが、こういった場所がもっと増えてくれると嬉しいですね。


ーそれは僕も感じました。駅前に漫喫がありましたが、もっと気軽にネットが使えるカフェやコミュニティスペースは欲しいですね。






ー滞在中に静岡市や熱海市にも訪問予定なのですが、そういった県内の他の都市に比べて三島カラーってなんだと思いますか?


近藤さん:「なんとかしてやろう」っていう人々のエネルギー量の強さだと思います。

熱海も沼津も県外からの知名度が高く、観光地としてのリソースもたくさんあります。

しかし街を歩いていて感じるのは既にあるリソースに限らず、この土地を盛り上げてやろうっていう姿勢が三島は別格なんですよね。

ばーと人を巻き込んで大きなお祭りをやるのも素敵なのですが、三島はそういったものよりも単発で終わらないように、ちゃんと地元の人が中心になって三島ならではの行事や取り組みをやっている印象が強いです。

ちょっと抽象的なんですけど実際に住んでいて感じるのはそこが一番ですね。








ー続いて観光の側面からの質問なのですが、「静岡=お茶」っていうイメージが強いです。他に「静岡=◯◯」ってありますか?


近藤さん実はアートがオモシロイですね。

私も詳しい訳ではないのですが静岡のアートって独特なんですよね。

伊豆とか御殿場に美術館がいくつかあるんですけど、なんかファイナルファンタジーのような世界があったり、メルヘンチックな場所があったり、たくさんお地蔵様やうさぎが並べてあったり。

静岡県内にはアーティストが多いような気がします。

実際に県外からアーティストを呼ぶ動きもあるようです。


ーそれは知りませんでした。芸術家の感性を刺激する環境が多いのかもしれませんね。


近藤さん海があって、山があって、川もある静岡なので、アーティストにとって外的影響を受けるには適した環境なのかもしれません。


ー静岡ビギナーの方向けに、お薦めの観光ルートを教えてください。


近藤さんまず行くのであれば下田、伊豆方面からスタートしてどんどん三島市の方に上がってきて、三島をハブに沼津や御殿場に移動、東京方面に帰る方でしたら帰り道に熱海に寄るみたいなルートが良いかと思います。


いまはホテル以外にもゲストハウスなどもあって・・・


「お疲れさまです。」


ーおお・・・どなたですか??


近藤さんうちの会社の社長です。


ーええ・・・お世話になっております!!


この日は会社の新卒メンバーが主体となったイベントが開催されており、偶然チラシを持った社長さんが爽やかに自転車に乗って登場されました。とてもイケメンです・・・気になる方は下記新卒サイトへ。


URL:http://kawata-recruit.jp/message/index.html


ーそういえば、近藤さんはいま三島市にある会社で広報として働かれているんですよね。何の会社さんなんですか?


近藤さん「業界にイノベーションを巻き起こす熱きプロ集団」をビジョンに掲げ、三島で70年経営をしている加和太建設という会社で働いています。

三島地域に根ざした経営をしているのですが、更に地域経済に影響を与えるのはもちろんのこと、地方ゼネコンのロールモデル的存在として、地方から日本を元気にしていく事も考えています。

そのために、2020年までに売上200億円企業を目指して多角的な事業展開をしています(現在は70億円ほど)。

メインである土木・建築業を中心に、不動産事業、メディア事業、ITシステム開発事業、海外事業、ヘリ空撮事業まで・・・今日やっているイベント場所を提供している商業施設「大社の杜みしま」の運営もしています。


加和太建設株式会社のWEBサイトはこちらから。

URL:http://www.kawata.org/


                
        

ー本当に幅広く事業展開されていますね。ヘリ空撮事業・・??


近藤さんヘリ空撮事業は社員のアイデアから生まれた新しいビジネスです。ラジコンヘリによる空撮サービスですね。創業70年目ではありますが良い意味でベンチャー企業のようなカルチャーが浸透していて、若手でもやる気があれば裁量大きく仕事を任せてもらえます。新卒採用も積極的にやっていますよ!




ー失礼ですが地方の建築会社さんには思えないほどカッコイイWebサイトですね!


近藤さんはい、いまの社長が二代目なのですが事業内容はもちろんのこと、会社の魅せ方や伝え方にも徹底してコミットしておりいろいろとリニューアルしているところなんです。

私みたいに静岡県外から就職する人もたくさんいますよ。


ー従業員数が160名とのことですが、どんな方が働いていますか?


近藤さんそうですね。スピード感があって変な人が多いです。

地域を盛り上げよう、今までにない新しものをつくろうというDNAを多くの社員が持っていて「オモシロイ」「チャレンジ」をキーワードに仕事をしているので年齡関係なく刺激的な方が多いですね。

お陰さまで中途、新卒問わず、毎月数名のスタッフが仲間になってくれています。


ー素晴らしいですね。近藤さんの業務内容を教えてください。


近藤さん私はコーポレートデザイン部 HRPRグループというチームで主に社内社外向けの広報活動をしています。

社外への情報発信はもちろんのこと、社内報の作成やHPの更新業務など、大好きな会社を内外に発信していく仕事なのでとてもやりがいがあります。





ーライフ・ワークスタイルともに充実されていて素敵です。今後も静岡で暮らしていく予定ですか?


近藤さんそうですね。「次のステージに進もう」というタイミングがくるまでは、静岡で暮らすつもりです。

今の会社でよりプロフェッショナルな広報を目指し、どの環境においても通用するような人材になれたら、次のステージに進みたいと考えています。

「自由に素直に生きる。」それだけで、いろんな人にエネルギーを与えられるような生き方・はたらき方をしていきたいですね。


ー静岡県は首都圏からの移住ランキングで4位です。最後に、これから移住を考えている人にメッセージをお願いします。


近藤さんあらゆるジャンルの”オモシロイ”が集まっている場所です。

東京のような大都市ではないし京都のように歴史的景観が広がっているわけでもない。

ですが、”意味は分からないがナンカいい”アートや、”ここはどこ?ヨーロッパ?”と思うような世界観、はたまた”やっぱり日本って素晴らしい”と感動させられる文化的施設など・・・・ほんとうに、行けば行くほどあたらしいたのしみ方に出会えます。

飽きのこない、いい街ですよ。ぜひ安心して、来てください。


ー近藤さん、貴重なお時間をありがとうございました。





大学進学をきっかけにそれまで全く馴染みのなかった地、静岡県三島市に移住した近藤さん。


移住当初はそこまで愛着を持てなかったそうですが、生活を送る中で次第に三島のことが好きになり、7年目のいまでは完全に夢中になっているというから驚きです。


ライターの私も実際に丸二日間かけて三島巡りをしましたが、どこか初めてきたとは思えない落ち着き感があり、JR三島駅を中心にコンパクトに街が成り立っていたので、すんなりと回ることができました。


実際に住むとなると探さなくてならないのは住居ですが、三島には空き家が多く都内でマンションを借りる家賃の半分〜半分以下で少し大きめのアパートや場合によっては一軒家も借りることができるとのことなので探してみる価値ありです。


近藤さんのご自宅には小さめの畑も付いているとのこと。


都内からのアクセスもとても良いので、まずは一度訪問して三島でお散歩してみることをお薦めします。

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1992年生まれ、神奈川県横浜市出身。
高校在学中、語学留学のためアメリカ合衆国メリーランド州に滞在。高校卒業後、英国大学への進学を目指しJCFL(日本外国語専門学校)に進学。英国・カナダの大学から入学許可が出るものの、ビジネスに興味を持ち19歳のときに㈱ビジネスバンクグループにインターンとして参画、起業家志望の大学生1000名が集まる祭典「起業家スーパーキャリアカンファレンス( http://bbank.jp/ksc/index.html )」の初代代表を務め、その後20歳で正社員として入社する。約5年間ほどHR領域を中心に起業家支援業に従事し、2016年に東京シェアハウス合同会社に転職。全国のユニークな宿と体験がオンライン検索・予約できるWebプラットフォーム「シェアチケット( https://shareticket.jp/ )」の立ち上げに携わる。現在、箱根・強羅に「HAKONE guesthouse gaku.」を立ち上げマネージャーを務める。また2014年よりCoupeメンズモデルとしてモデル活動を開始。これまでに資生堂uno、Uber Japanのプロモーションモデルや首都圏30以上の美容室のサロンモデルを担当。2017年にはライフスタイル誌「GQ JAPAN」のミレニアル世代特集に取り上げられる。生活の拠点を複数を持つ「マルチハビテーター」として東京、湘南を拠点に多拠点居住を開始。インドネシア・バリ島にも拠点を準備中。
コメント
6
2016-09-16 15:53:03
静岡と東京の移動時間の短さにちょっとびっくり。

2拠点生活とか上手く活用して、自分らしい生き方を実現している人って、カッコいいし、俺が知らないだけで沢山いそう。理想のライフスタイルとか実現している人の話は興味あるな。
2016-09-16 15:57:26
本当ですよね。所要時間だけでみると横浜から都内に出るのとあまり変わらないですもんね。

やはり地方移住に興味がある人って理想のライフスタイルをその土地で実現したいという目的が少なからずあると思うので、実際に体現している等身大のロールモデルをご紹介したいですね!
2016-09-16 00:03:04
とても魅力が伝わる記事だね!地方移住において、その土地との相性ががっちりとはまれば、その人にとってはこれ以上ない自分の居場所になるんだろうね!
2016-09-16 00:10:07
ありがとうございます!そうですよね!働く場所も住む場所も自分の価値観で決めやすくなってきているので良い時代です(^^)
2016-09-15 18:45:48
意外にも東京から近いんですね。企業がその土地の活性化を促進するため、地域のPRに熱く注力したり多角的に事業展開しているのは素敵です。
2016-09-15 18:59:32
地図上のイメージよりも大分近いね!インフラに感謝です(笑)
行政はもちろんいろいろやっているけど、その地域で経営を行う民間も一丸となって(中心となって)盛り上げていけるととてもおもしろいよね^^