スカイツリーを眺めながら露天風呂に入れる宿「葡萄の長屋」

訪日外国人はもちろんのこと、日本の若者の中でも「下町」の人気が高まっています。昭和を感じる古き町並みや、食べ歩きなどのコト体験が好まれているようです。東京スカイツリーが2012年に開業し、いままで以上に観光客向けの商業施設が充実してきたことも理由のひとつかもしれません。


今回ご紹介するのはそんな下町をじっくり堪能することができるユニークな宿泊施設として2016年12月下旬にオープンしたばかりの「葡萄の長屋」。設計士の金谷さんにお話を伺ってきました。


スカイツリーを眺めながら露天風呂に入れる!



東武スカイツリーライン「曳舟駅」から徒歩6分ほどの場所にあります。

浅草から電車で5分ということもあり、観光シーンの宿泊場所としてもアクセスが良くおすすめです。


こだわり抜かれた屋上にある贅沢空間。



屋上にはスカイツリーが一望できる贅沢な露天風呂が...まるで東京にいることを忘れてしまいそうです。浴槽は国産ヒノキを100%使用したものだとか。




下町のしっとりひんやりした空気感、38デシベルの静寂の中に優雅な時間が流れます。



下町の夜景を眺めながら飲む晩酌は格別に美味しいことでしょう。




なんと浴槽に浸かると周りの住宅街の景色が消え、丁度スカイツリーだけが顔を出すよう設計されています。


1〜3階が宿泊スペース。



受付を担当しているのは猫のホクト。




1階はバリフリー設計となっており、トイレや風呂場、外からの入口も段差がないのでお年寄りやお身体が不自由な方も安心です。




1〜3階にこだわりあるお部屋が3つあります。天然の竹から溢れる優しい明かり心地よさを演出します。小上がりを床から少し浮かせて床が広く見えるようにデザインされています。(写真は3階のお部屋)


★宿泊を希望される方はこちらから予約可能!



設計士の金谷さんにお話を伺っていきます。



屋上の露天風呂スペースに座りながら取材スタート。


京島ってどんな場所ですか?

金谷さん)


「葡萄の長屋」がある京島三丁目エリアには大正時代から昭和初期の長屋が現在でも数多く残っていて、東京下町の町並みを感じることができる数少ない地域として知られています。


元々墨田区は昭和22年(1947年)までは本所区と向島区という別々の区だったんです。いまスカイツリーがある辺りを境にわかれていました。旧本所区(南部)の方は江戸時代から人が住んでいて、あの葛飾北斎や勝海舟などが住んでいたことでも有名です。一方で旧向島区(北部)は田んぼや湿地帯が広がるのどかな農村地帯として発展を遂げていたようで、人が住むようになったのは大正時代に入ってからのようです。その後合併していまの墨田区となりました。


大正時代から昭和初期の町並みが残っているのは、1945年の東京大空襲の際に幸運にも家屋の焼失を逃れたことが理由です。いまも当時のあぜ道などが残っている貴重なエリアですね。



(出典:Wikipedia 「京島」より)



名物商店街「きらきら橘商店街」にはいまも数多くの昭和を感じるどこか懐かしいお店があります。




コンセプトは「地域のゲストハウス」


金谷さん)


地域のゲストハウスとして住民の皆さんに愛される場所にしたいと思っています。海外からの観光客にご利用いただくのはもちろんなのですが、地域住民の皆さんにこそ積極的に利用していただきたいのです。古くから京島にある家屋は小さいこともあり、また最近は核家族化が進み親戚だったとしても他人を家の中に入れたがらなかったりします。だからといって押上や浅草などのホテルに宿泊するのは少し悲しいじゃないですか。そういった際にぜひ葡萄の長屋に皆さんで宿泊していただいて、キッチンで一緒に食事を作ったり、お祭りがある時期は露天お風呂に入って花火や綺麗な夜景をみたりして楽しんでいただければ嬉しいなと思います。また1階はバリフリー設計になっていて、道路からもほとんど段差がないので高齢者の方やお身体が不自由な方にも安心してご利用いただけるようになっています。




「葡萄の長屋」に込めた想いとは?



金谷さん)


先ほどもお話しましたが、元々このエリアには長屋が多かったんです。昔はこの「葡萄の長屋」も両隣四棟分が長屋として繋がっていたんです。しかし時が経つにつれて取り壊しや改修などで現代風の住居に建て替えられてしまい、少しずつ昔の長屋スタイルは減ってしまいました。人は新たに決められた区画ごとの範囲内に家を建てて、生活するようになったのです。少し悲しかったですね。

それに対してとてもおもしろいなと思ったのが、僕が育てていた葡萄です。葡萄はあたり前ですが放っておくとどんどん成長して隣の家まで絡みつこうとするんです。お隣さんの迷惑になってはいけないので最初はその度に切っていたのですが、それをみていて人はもう長屋をやめてしまったけど葡萄にはまだ長屋に住んでほしいなって思ったんですね(笑)そんな理由から名付けた名前なんです。



下町文化を味わいに京島にお越しください!



金谷さん)


繰り返しになりますが、ここ京島には長屋をベースにした昭和初期の古き良き町並みが色濃く残っています。是非「葡萄の長屋」をハブスポットとして活用していただき、東京の下町を肌で感じ楽しんでもらえたと思います。



いかがだったでしょうか。


まるで映画「三丁目の夕日」の世界に飛び込んだような感覚になる下町「京島」。

観光地としてではない、リアルな昭和の暮らしがそこにはあります。


浅草・スカイツリー観光にも便利な立地の京島ですが、お越しの際はぜひ京島住民になった気持ちで、ゆっくりと流れる時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。


【金谷 直政さん Profile】


1963年 北海道北見市生まれ。東京都立大学(現首都大学東京)建築工学科卒。

「肌で感じるデザイン」をコンセプトに、形や色の視覚だけでなく温度、湿度、放射温度などを緻密に計算し、「快適」を設計するスペシャリスト。


【実績など】

▶新木場スタジオコースト(ageHa)を設計

▶住まいの環境デザインアワード 環境デザイン優秀賞(2010年)

▶環境・設備デザイン賞 入賞(2011年)


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1992年生まれ、神奈川県横浜市出身。
高校在学中、語学留学のためアメリカ合衆国メリーランド州に滞在。高校卒業後、英国大学への進学を目指しJCFL(日本外国語専門学校)に進学。英国・カナダの大学から入学許可が出るものの、ビジネスに興味を持ち19歳のときに㈱ビジネスバンクグループにインターンとして参画、起業家志望の大学生1000名が集まる祭典「起業家スーパーキャリアカンファレンス( http://bbank.jp/ksc/index.html )」の初代代表を務め、その後20歳で正社員として入社する。約5年間ほどHR領域を中心に起業家支援業に従事し、2016年に東京シェアハウス合同会社に転職。全国のユニークな宿と体験がオンライン検索・予約できるWebプラットフォーム「シェアチケット( https://shareticket.jp/ )」の立ち上げに携わる。現在、箱根・強羅に「HAKONE guesthouse gaku.」を立ち上げマネージャーを務める。また2014年よりCoupeメンズモデルとしてモデル活動を開始。これまでに資生堂uno、Uber Japanのプロモーションモデルや首都圏30以上の美容室のサロンモデルを担当。2017年にはライフスタイル誌「GQ JAPAN」のミレニアル世代特集に取り上げられる。生活の拠点を複数を持つ「マルチハビテーター」として東京、湘南を拠点に多拠点居住を開始。インドネシア・バリ島にも拠点を準備中。
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