那須にあった本物のモンゴル 支配人から学ぶ"地域と世界を繋ぐ話"

モンゴルの遊牧民の家、ゲル。


那須の大自然の中に、伝統的な住居であるゲルをモチーフとしたモンゴリアビレッジ テンゲル那須」という宿泊施設があります


このようなユニークな宿泊施設を仕切っているのが、支配人の藤村さん。


藤村さんは、大学卒業後、日本と違う社会主義に興味があったため、当時ソ連の崩壊によって話題だったモンゴルに留学されました。


そして、文化・慣習を学んだり、地方を旅したりするうちに、モンゴルの魅力に惹かれたそうです。


1年半の留学生活を終えた藤村さんは、設立年である1999年からモンゴリアビレッジ テンゲル那須で働き始めました。


モンゴルでの留学生活の体験を活かして運営されているテンゲルは、どのような施設なのでしょうか。


その実態を探るべく藤村さんにお話をうかがってきました。



モンゴリアビレッジを始めようと思ったきっかけは?


ーでは、藤村さん、よろしくお願いいたします。


藤村さん:はい、よろしくお願いします。


ーまず、単刀直入にお聞きしますが、このようなユニークな宿泊施設を作ったきっかけはなんですか?


藤村さん:ユニークでしょ?


実は、創業したのは私ではなくて、元々うちの社長(オオシマフォーラム 武田さん)なんですよ。


私はそのことを知って、留学の経験が活かせると思い、働きはじめました。


元々会社は、当時4000坪の土地に、東京で運営していた専門学校のための宿泊施設や体育館などを建てようと計画していたのですが、社長の1つの想いを実現することができる、このテンゲルを思いついたんです。


その想いとは、"みんなで過ごせる1つの空間"です。


今の時代、同じ屋根の下とはいえ、家族みんなが1つの部屋に揃って生活していることってないじゃないですか?だからやっぱり距離もできてしまうんですよね。


そこで思いついたのがゲルのような宿泊施設だったのです。


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ーなるほど。確かに、一緒に暮らしてても、家族全員で顔を合わせて話をすることはなかなかないですが、壁がなくみんな同じ部屋で生活しているゲルのような宿泊施設があれば、話しやすいですよね。どのようにして思いついたのでしょうか。


藤村さん:子どもの時によく遊んでいた『かまくら』をイメージしたらしいです。

モンゴルの遊牧文化が、ここ那須の酪農文化とマッチングしていますよね。



地域コミュニティとの関わり方は?


ー宿泊施設以外でも、那須の方々と積極的に交流しているとお聞きしましたが、具体的にどのようなことを行っているのですか?


藤村さん:いろいろな形で交流していますが、那須の子どもたちとモンゴルの子どもたちの交換のホームステイのようなものを行っています。


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ースケールが大きいですね。どうしてそのような活動をなさっているんですか?


藤村さん:そうですね、簡単に言うと、「本当のモンゴルを伝えたいという想いがあるから」です。


そのために、宿泊施設の方でも、本物のモンゴルの民具や装飾品を展示したり、プロのモンゴル人演奏家を迎えて毎日ライブを開催したりしています。


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(馬頭琴のプロ演奏家 テンゲルでの演奏活動によってモンゴル国より文化前衛活動家章受賞)


ー日本の各地で世界を伝える、というのは非常に重要ですね。地方が世界と繋がることが日本を強くする近道な気がしますね。


テンゲルを経営してきてよかったことは?


ー今まで約17年間運営されてきて、良かったなと思うことってなんですか?


藤村さん:そうですね、やはりお客様の喜ぶ顔はもちろん嬉しいですし、宿泊されたお客様がモンゴルに興味を持ってくださり、実際に行かれたことはとても嬉しかったです。


それから、2003年に当時のモンゴル大統領夫妻が訪れてくださったことも、とても感激しました。


非公式の訪問だったのですが、ご見学、お食事をされて行かれました。


その報道がモンゴルでされたので、モンゴルで有名になりました。


ー素晴らしいですね。ちなみにテンゲルの注目ポイントは?


藤村さん:忠実にゲルを再現しているところです。日本では当たり前のトイレを付けずに、本物のゲルの開放感を維持したり、ゲル同士の間を広く取ったりしています。

それから、露天風呂や食事のクオリティーが高いところも誇りに思っています。


ーなるほど。モンゴルのゲルだとトイレなし・風呂なしが当たり前の所を、サービスを向上させることによって、快適にゲストに過ごしてもらうように配慮されてるのですね。





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これからのビジョンは?


ーでは最後に、これからのテンゲルのビジョンをお聞かせください。


藤村さん:まずは最低限、続けることです。そして日本一のゲル施設にしたいです。


また、地域とモンゴルをより密に繋げ、モンゴル国をメジャーにしていきたいです。


ー素晴らしいですね。これからどのようなゲストにきてほしいですか?


藤村さん:シニアの方々と外国人のお客様です。


シニアのお客様のご利用は少ないのですが、宿泊されたシニアの方の多くが「想像以上に楽しかった」と言ってくださるのが理由です。


また、何回も来日されてるコア層を中心に、外国人のお客様も増えてほしいです。


ー地域コミュニティーと世界が直接繋がるのはとても難しいですが、テンゲルはそれを体現していますよね。そして、地域の子どもたちも巻き込んで国際交流の活動をされていて、未来の地方の理想の姿を見ることができたと思います。

藤村さん、本日は貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。


藤村さん:こちらこそ、ありがとうございました。



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都立城東高→明治学院大学 国際経営学科→クロアチア ZSEM
1994/11/26生まれ 東京出身

幼少期をルーマニアで過ごし、小学校の入学式の7日前に帰国。 高校までバドミントンに明け暮れフツーの日本人として生活をしながらも、世界と日本のGAP(ギャップ)の大きさに疑問を抱く。

大学1年の夏に国際系の学生団体 NEIGHBORを創設。「人と繋がることで世界をもっと近くに」「世界を知り、日本を伝える」をモットーに日々活動中。
現在 16大学 4ヶ国 40人のメンバーが在籍。

◆六角ディベート”ヘキサゴン”共同代表。
月に1回勉強会を開いている。
◆訪日外国人向けのツアープロデューサーも行う。
◆自由ヶ丘にインターナショナルカフェをオープンさせオーナーとして運営。現在は休業中。
◆旅メディア『Retrip』のライター、イベントメディア『Facevent』のキュレーターを行う。
◆株式会社 The Guest Hoteling事業部長
◆2016,10月より シェアチケットにジョイン!!
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