温泉の街、別府、「アートに泊まる」という新しい旅の形

日本一の源泉数と湧出量を誇る温泉地の別府、本気の「アート」で町を再生へ。



「地方創生」という言葉を最近はよく耳にすることもあり、オシャレなデザインを活用したPRもたくさん溢れるようになってきました。しかし、此処、別府では既に10年以上も前から本気の「アート」で町おこしをされていました。最近、別府で一番有名だった企画、「湯〜園地計画!」もございます。



実は、別府は温泉以外の特徴として、日本随一の国際都市となっていることをご存じでしょうか?

立命館アジア太平洋大学、通称「APU」があり、6,000人の学生の半数である3,000人弱の留学生が在籍し、結果として別府の人口約120,000人に対し約4,000人の外国人が住んでいる街となっています。日本全国でも、ここまで多国籍な街は非常に珍しいケースと言えます。旅行者に限っていえば、九州というアジアに近い地理環境からどうしてもアジア系旅行者が多いことは事実ですが、街中には世界各国からの学生や旅行者がたくさんいるおかげで、世界を身近に感じられる国際都市となっています。実際にスターバックスに寄ったところ、自分以外が外国人という状況でした。英語やらその他の言語やらが聞こえ、一体どこにいるのかわからないような状態になってしまいました。

URL → http://www.apu.ac.jp/home/



今別府でじわじわと変化が起きていることは、温泉街という日本らしい文化が溢れた街に、異国文化が溶け込む不思議な街へ様変わりしていることです。そんな別府で、「アートに泊まる」をコンセプトに、一際異色な宿となっている「浜脇の長屋」をご紹介したいと思います。



浜脇の長屋 

浜脇は、別府の中でも最も古い温泉エリアで鎌倉時代の頃から温泉街として栄えていたエリアとなります。現在では、別府の他エリアが賑う一方、浜脇エリアに訪れる観光客も減少しています。だからこそ、かえって温泉が身近にある暮らしの別府の日常生活を体験することができる土地柄となっています。



「浜脇の長屋」は築100年以上の古い長屋をリノベーションした物件で、元々は別府現代芸術フェスティバル2012「混浴温泉世界」で作られた作品。現在は、「天空の庭」「白い箱」の2部屋から構成されている少し変わった宿泊施設となっています。長屋の外観をそのまま残しながらも、中はほぼほぼ新しく改装されたユニークなお宿です。



天空の庭 

「天空の庭」は、アーティスト廣瀬智央氏の作品。これぞ、「アートに泊まる」そのものを具現化した作品となっています。ビー玉が敷き詰められた1Fの床が光に照らされ、柔らかな青い光に包まれた幻想的な空間で日頃の疲れを労わることができる安息の場所となっています。



2Fは寝室スペースに。2Fの床は透明な強化ガラスとなっており、上からアート作品をのぞむことができます。まるで宙に浮いているような感覚を味わえる場所で、一般的な宿泊施設では絶対に体験することができない寝室スペースとなっています。

※稀にですが、怖いと感じる方は、作品横の床などのスペースに寝ることができます。



「天空の庭」へのご予約はこちらから。



白い箱 

100年以上の古い長屋。もともとは耐震強度など不安要素がいくつかあったのですが、まるで内側に箱を入れ込むような建築技法により、修繕が施され、安全に宿泊できる施設となりました。長屋の風情はそのままに、室内はモダン空間が広がっています。

室内には、フィリピン、カナダで活躍するLani Maestro氏の作品が展示され、ギャラリーに泊まるような感覚が特徴的です。



ギャラリーのスペース横には畳のスペースがあり癒しの空間に。窓のレトロな感じも時代を超えてオシャレです。



「白い箱」へのご予約はこちらから。



宿泊の注意点。アート作品だからこそ。 

・お風呂、シャワー施設はありません!

トイレは当然あります!なぜお風呂がないか?それは、ここは日本一源泉数、湧出量を誇る温泉街です。ぜひ温泉が身近にある暮らしを味わって欲しいです。市運営の温泉「浜脇温泉」が徒歩3分のところにあります!たったの100円です。シャンプー、リンス、ボディソープ、歯ブラシ・歯磨き粉、ドライヤーなどは宿に準備してあります。※バスタオルはございません。


・車の方は徒歩3分の「浜脇温泉」の地下駐車場へ

物件の目の前には駐車場がございませんので、徒歩3分の浜脇温泉の地下駐車場のご利用をお願いします。近いです。一晩駐車で1000円ほどです。


・こちらの物件はアート作品です!

照明も暗いところがあったり、アートなので触れて欲しくないところもあったりします。アートの中に泊まることで、ぜひアートを感じてください!


スタッフは常駐していません!

夜間の戸締まり、貴重品の管理等は自己責任となります。だからこそ、別府に暮らしている感覚を楽しんでください。ホテルや旅館とは違い、至れり尽くせりといった環境ではないことを必ず事前にご理解ください!


・禁煙のお宿です!

喫煙者の方には申し訳ないですが、禁煙施設です。施設内や施設前路地は禁煙です。アートを大事にしましょう。


最後に、ご宿泊の際には利用規約等の同意書が必要となります。諸々注意を書きましたが、正直申し上げて、一般常識内の範疇でしか無いです。アート作品に泊まる、そして、貸切宿しか味わえない日常から離れた日々をぜひぜひ感じてみてください。



BEPPU PROJECT


今回の「浜脇の長屋」を運営するのは、大分県別府市を拠点とするBEPPU PROJECTさんです。別府で、国際芸術フェスティバルを開催することをマニュフェストに掲げ、2005年4月に発足アートと町をつなぐことで、多様な価値観を創造できるような豊かな街を目指し、別府市に限らず大分県内を中心に活動されています。実際に、現代芸術の紹介や教育普及活動、人材育成講座や出版事業など様々な事業を実施しています。



プロジェクトの一つである清島アパートメント。アトリエとして利用することを前提に居住いただくアーティストinレジデンスで、全国各地からアーティストやクリエーターが集まっています。若者が集まり、活気がうまれ、多彩な催しなども開催されています。

http://beppuproject.com/kiyoshima/


今回の「浜脇の長屋」も空き家を宿泊施設として蘇らせた事例となります。アートに興味が無い人にとっても、旅行して泊まることは普通のこと。泊まるという行為を通して、アートを身近に感じてもらうという新しい発想がまた面白みのある試みだと感じました。 「旅」は日頃の生活とは対照的なところを求めるもの。「アートに泊まる」という今までになかったぜひ体験してみてはいかがでしょうか?

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東京シェアハウスで、主に西日本と海外を担当している者です。

九州〜関西、海外とよく移動しておりノマドですが、拠点は福岡です。
おかげで一ヶ月から数年単位で暮らした都市はたくさんあるので気軽に海外相談してもらったらです。
*バンクーバー、トロント、セブ、シドニー、台北、ソウル、NY、バンコク、ホーチミンなどなど*

今後も、世界が小さくなるような活動は継続しますのでよろしくです。
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