【第5回】理想の滞在のススメ〜ウサギノネドコ〜

まるで博物館!?「自然の造形美」を体験できる空間



突然ですが、皆さんは博物館に行ったことはありますか?数年前に、夜になると展示物が動き出す不思議な博物館を舞台にした「ナイトミュージアム」という映画が流行り、その映画を見たのをきっかけに初めて博物館に行った!という人が中にはいるかもしれません。ただ、まだまだ一般人からしたら馴染みが薄い場所かと想像します。


なぜなら、筆者自身が「今日は博物館に行こう!」と思い立った日は今までの人生を振り返っても一度もなく、友人から「今日は博物館に行こう」などと誘いを受けたことも一度もないからです。しかし、昨年トロント渡航中にたった一度だけ、期間限定で週末の夜に博物館がナイトクラブに変わるイベントがあり、その時だけは現地の友人と博物館へ足を運んだことがあります。メインはクラブイベントに参加することだったのですが、その日はお酒を片手に展示物を鑑賞することができたため、せっかく博物館に来たからにはと、軽い気持ちで中を歩いて回ると、想像していた以上に中の展示が面白くて、いつの間にか我を忘れて見入っていた記憶があります(詳しくは→金曜の夜限定!クラブに変身する博物館でナイトライフを楽しむ


というように、興味本位で博物館に足を運ぶという人はごく少数に限られてしまうと思いますが、+αで何か動機付けさえすれば、もっと多くの人に訪れてもらえる場所になるのではないか。そんなことを博物館の中を歩き回りながら考えていました。そして、これからご紹介させていただく宿を訪れた時、まさにその当時の記憶が蘇りました。まるで博物館のような異彩を放つ空間。今回はそんな一味変わった宿をご紹介していきたいと思います。


「ミセ」「ヤド」「カフェ」が融合する施設



吉村さんウサギノネドコは「自然の造形美」をテーマにした店舗です。雑貨を取り揃えるミセとカフェ、そして一日一組様限定のヤドを展開しています。「ウサギノネドコ」というネーミングは、「ヒカゲノカズラ」というシダ植物があり、その別名を「ウサギノネドコ」と呼ぶことが由来です。まるで自然のクッションのようなふわふわした感触が特徴的で、地域によってはキツネノマクラ、サルノタスキなどとも呼ばれています。また、京都の伝統的な町家は奥に細長い形をしているため、昔から「うなぎの寝床」と呼ばれている所以もあり、その呼び名ともかけて、「ウサギノネドコ」という名前に決めました。



そのウサギノネドコの「ミセ」で扱っている雑貨は、植物、鉱物、動物など世界中から収集された標本です。私たちのオリジナルプロダクトである「Sola cube」は、植物の種子、花、実を4cm角の透明なアクリルキューブに封入し、子供にとっては、知性と感性を刺激する立体図鑑として。大人にとっては、生活を彩るインテリアやギフトとして。どの世代の方にもお楽しみいただけるプロダクトとなっています。


(http://usaginonedoko.net/images/products/solacube/sola-concept-02.jpg)

また、ミセの隣りのカフェは、自然の造形美に気軽に触れてもらえる場所として2015年9月にオープンしました。鉱物標本や植物標本、骨格標本など、様々な自然の造形物に囲まれた博物館のような空間で、標本に見立てたフード、スイーツ、ドリンクなどをご用意しております。今は嬉しいことに、わざわざ遠方からカフェを目的に来てくださるお客様も増えています。



ミセの2階を上がった場所を一日一組限定のヤドとして運営しています。昭和初期に建てられた京町家を改築しているため、どこか懐かしい雰囲気の中で、お過ごしいただけるかと思います。





ミセ・ヤド・カフェという複数の入り口を通じて、「自然の造形美」を体験していただければと思います。


「ヤド」滞在時の理想の過ごし方

京都での過ごし方として、庭園を巡る旅などはいかがでしょうか?好きな作庭家で重森三玲という人物がいるのですが、彼が手掛けた東福寺塔頭の光明院は特に好きで、時間があるときはその庭園に足を運んでいます。



重森三玲の庭園は、石を彫刻のように立てて配置するのが特徴で、和の中にもモダンな要素を感じることができると思います。



また、事前予約制ではありますが、かつての彼の自邸が庭園美術館として公開されているので、重森三玲に興味のある方は是非訪れてほしい場所の一つです。重森三玲ではありませんが、詩仙堂や大河内山荘などの庭園はオススメです。ウサギノネドコにも少し変わったお庭がありますので、是非訪れた際にはご覧になってみてください。


「ウサギノネドコ」オーナー吉村さんが提案するモデルプラン






私が思う京都の魅力



京都は約1200年の歴史に裏打ちされた美しいものが多く集まっている場所だと思います。街を歩いているだけで、世界遺産が点在している場所というのは、他にはないのではないでしょうか。また、京都には、閉鎖的なイメージを抱いている人も多いと思うのですが、実は新しいもの好きな府民性なんです。


ウサギノネドコは開店以来、5年が経ちますが、多くの京都のお客様にいらしていただいていますし、世界的な観光都市なので様々な国のお客様にもお越しいただいています。京都へお越しの際には是非ウサギノネドコへも遊びにいらしてください。



いかがだったでしょうか?今回ご紹介したモデルプランは「庭園を巡る旅」ということで、少し変わった切り口から京都の街歩きを楽しんでいただけるかと思います。その人の趣向や好みに合わせて楽しめる幅の広さも京都が人気の観光地として選ばれている理由でもあり、まだまだその幅は広がっていきそうですね。


ウサギノネドコのオーナー吉村さん、今回はありがとうございました!


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アメリカ法人 ディレクター。宮城で生まれ育ち、大学から東京へ上京し、海外での滞在を経て、今現在は京都で事業を行なっています。あらゆるモノ・コト・ヒトに対する「シェア」の価値を世界中に広めていきます!
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