【第6回】理想の滞在のススメ〜伏見ききょう亭〜

京都は平安時代を始め、皇居の中心として続いて来ましたが、江戸幕府が倒され、明治維新が行われる際の幕末の舞台にもなっています。




幕末は鎖国の時代を経て海外からの圧力が日本に加わると、日本を外国から守るために戦う攘夷派と、これまで通り幕府が主体となり鎖国を続ける保守派に分かれました。


次第に幕府の政治体制に不満を抱いた攘夷派が天皇を尊重し、倒幕を決意する「尊王攘夷」へと結びつき、あの坂本龍馬や中岡慎太郎もここ京都に集まり、今の時代の構想を練りました。


京都はお寺や神社だけでなく、歴史に関連する人の痕跡が多く残っています。

もしかすると、ふと立ち寄ったお店も、昔の偉人が通った所や好んだ場所かもしれません。


今回ご紹介させていただきますのは、そんな幕末に由縁の深い、伏見桃山にあるお宿「伏見ききょう亭」のスタッフ池山良太さんにお話を伺いました。


それでは池山さん、宜しくお願い致します!


古き良き趣が感じられる現代の京町家


池山さん:伏見桃山の土地柄もありますが、「伏見ききょう亭」では、ゆっくりとした時間をお過ごしいただくことができます。

ご家族だと、市内でまるまる一棟貸しの宿を借りるのは難しい場合も多いのですが、当宿ではお子様連れのお客様でも周囲に気を使わず、まるで自宅のような居心地の良さを感じながら宿泊ができると思います。



キッチンも使えますし、冬はコタツもあるので、快適に過ごすことができます。


また、もともとの町家の建物を大規模な改修は敢えて行わず、まるでその当時の暮らしを疑似体験しているような雰囲気にも仕上がっていると思います。



一棟貸しとは別にホテルもいるのですが、ホテルと一棟貸し宿との違いはお客様と直接お会いするかどうかです。伏見ききょう亭ではお客様と直接お会いしない分、やはりメールのやり取りには気を使っています。できる限り慎重で、丁寧な返信を心掛けています。


24時間ホテルにいるスタッフが対応しているので、なるべく10分以内には返信をするようにしています。お客様を「待たせる」という状態は、たとえメール上でのやり取りであってもいけないものだと思っています。



伏見は日本でも有数の酒処なので、試飲などを通じて少しでも身近に感じていただければと思います。


酒蔵さんに行かれる方も多いので、うちでお出ししているのは、北川本家さんの「祇園小町」というお酒を紹介させていただいています。今の時期、熱燗にはもってこいのお酒です。大手筋商店街のところにも直営店があるので、そこでも生搾りが飲めるのですが、伏見ききょう亭ではおもてなしという形で宿泊されるお客様にプレゼントさせていただいています。


ゲストハウス滞在時の理想の過ごし方

オススメの京都の歩き方は、まず朝一に伏見稲荷に行くのが良いと思います。10時を越えるとすぐに人でいっぱいになってしまうので、それまでに行くとゆっくり見れますね!宿からも近いので、電車ですぐに行くことができます。


宿での朝食は仕出し屋さんのお弁当が6時に届きますので、それをお召し上がりください。


幕末の時代!?伏見桃山

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この伏見ききょう亭のエリアは、ちょうど幕末のエリアにあたります。坂本龍馬が奉行所の役人に囲まれた寺田屋も宿から徒歩5分のところにあります。


実際には今の建物は明治時代に建て直されたもので、庭があるところに建物があったのですが、一応坂本龍馬がいたと言われている場所です。


京都の水のまち ”伏水”

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御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)をご存知でしょうか??商店街をずっと東の方に行ってもらえばあるのですが、こちらは伏見の水の原点と言われています。


伏見はもともと「見」の漢字が「水」と表されていました。伏している水というほど、水が美味しい地域なので、お酒も美味しい。その原点が御香宮神社さんです。春には桜が凄く綺麗になるのですが、あまり観光客も少ないのでオススメですね。


イチョウの絨毯 "三栖神社"

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また、歩いて10分くらいの場所に三栖(みす)神社というものがあります。季節でいうと紅葉の時期なのですが、12月の1週目になるとイチョウが落ちた時に黄色の絨毯になります。少しマニアックになりますが、そこは本当に綺麗です。



大人の方でしたら、酒蔵巡りが人気です。大手のキザクラカッパカントリーさんが伏見にはありますけど、小さい酒蔵が沢山あって、そういった所で原酒巡りをされる方も多いです。また、時期によりますが、初しぼりの時に大手筋商店街のところに各酒蔵さんがやってきて、1000円チケットを買って、1つ200円でスタンプラリーをしながら原酒が飲める酒好きにはたまらないイベントもあります。


いなり寿司は三角形!伏見稲荷は五穀豊穣!?  

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お昼は、もし伏見稲荷に行かれるなら名物のいなり寿司がいいと思います。

このいなり寿司ですが、関東と関西で違いがあるのはご存知でしょうか??


関東は俵(タワラ)型ですが、関西は三角になっています。

厚揚げの切り方の違いなんですが、関東は米俵をイメージしていて、京都は伏見稲荷の稲荷山をイメージして三角にしています。なので、関東から来られた方は見たことないという方も多いです。


また、伏見稲荷の向かうまでの露店で目にするスズメの丸焼き。今はウズラもありますが、これにも意味があります。

「伏見稲荷は五穀豊穣の神様が祀られていて、スズメはコメを食べてしまう天敵なので、食べちゃおう」という訳です。学生時代には年末年始、スズメを焼くアルバイトをしていました。(笑)


伏見稲荷に来たら、その2つ。いなり寿司とスズメはお昼ご飯かおやつに食べてもらうのもアリかと思います。


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夜は、この近くでしたら「鳥せい」さんという焼き鳥屋さんが昔からある老舗で美味しいです。メニューも豊富で、お酒を飲みながら食べる焼き鳥が美味しいです。


また、少し値は張りますが、「魚三楼」さんは懐石料理はもちろんですが、料理以外にも有名な理由があります。


それは、この店の建物の道路側に面したところに鳥羽伏見の戦いの鉄砲跡が残っているからです。目の前に弾痕付いていて、激しい戦いの痕跡を目にすることができると思います。


京都で歴史を感じながらご飯を食べたい方にはぜひオススメです。


京都 ‘‘教科書の都”


エリアによりますが、絶対どこかに教科書に載ってるものがあるのも京都の魅力です。例えば、宇治ですと10円玉の裏の平等院鳳凰堂がありますし、伏見だと幕末。もう少し山側に行けば、今はレプリカですけど、安土桃山時代の豊臣秀吉が建てた桃山城があったり、市内でも平安京を始め、鎌倉、室町、江戸、戦国と、どの時代の文化の歴史も残っています。当時からあるものは応仁の乱で全部焼けてしまったのですが、歴史が好きな方なら、1回では周りきれないと思います。


流行に敏感な京都人

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また、京都の人は新しいもの好きで、お土産や食べ物が新たにいろんなものが出て来ます。最近だと、テレビでも紹介されていますが、生どら焼きの朧八瑞雲堂(おぼろやずいうんどう)さん。つい最近、テレビなどで紹介されて長蛇の列ができるようになってしまったので、今は並ばなくても良いオススメのお店を探しています。


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他には金平糖(こんペいとう)ですかね、緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)さんの金平糖が、色も綺麗なので引き出物にも使われたりしています。


後は、「ふふふあん」という麩のお店です。チョコレートの麩菓子を扱っているお店で、ここもオススメしています。


ふと見ると、至る所に新しいものがどんどん出ていますね。


私が思う京都の魅力


せっかく伏見桃山ですので、歴史関係がいいですかね。京都には色々なお寺や場所に面白い話がたくさんあります。


例えば、妊婦さんがいらっしゃったら、清水寺は絶対にオススメしています。あのお寺はもともと安産祈願の場所なので。三年坂は産寧坂とも呼ばれていて、あの坂を登ると安産になると言われています。


また、産寧坂でこけると3年以内に死ぬと言われていますが、清水寺にお参りに行くと、生まれ変わるので「3年以内に死ぬ」というのは帳消しになるんです。


もし、帰り道に転んで、清水寺にお参りに行く時間がない方でも大丈夫です。


産寧坂の下のひょうたん屋さんがあるのですが、そこのひょうたんを買えば助かると言われています。ひょうたんの中の水がくるくるくるくる回っているので、それが輪廻転生の扱いになるそうです。


今では観光地になっていますが、境内の胎内めぐりのように清水寺は輪廻転生などの生まれ変わりのお寺とされています。


龍はどんなイメージ!?京都の守り神

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建仁寺や東福寺などのお寺の天井に龍が描かれているのを見たことがあるかと思います。実は、それにもちゃんと意味があり、よく皆さん龍は火を噴くイメージがあるかと思いますが、それは西洋の龍で、東洋の龍は水の神様として扱われています。お子さんにもわかりやすくポケモンで例えると、リザードンは西洋、ギャラドスが東洋になります。日本の建物は木造建築なので、天井に龍の絵が描かれていることで、火を消す水の守り神としての役割があるとされています。


各お寺に色々な逸話や言い伝えがあるのも京都の魅力の1つだと思います。京都観光も各名所にあるエピソードを拾い集めていくと、思わぬところでそのエピソードに関連性や繋がりを発見できたりするので、とても面白いと思いますよ!



伏見ききょう亭、池山良太さん、ありがとうございました!


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シェアチケットマガジン編集部 「理想の滞在のススメ〜オーナーに聞いてみた、京都の魅力シリーズ」を配信中!!

・京都にある素敵な名店
・観光客が誰も知らない隠れたお寺
・京都の人でもなかなか知らない歴史 などなど

普段生活しているだけでは気づかないことが沢山あります。

その京都の魅力を地域に一番詳しいと言っても過言ではない
ゲストハウスのオーナーさんに教えてもらいます!

もしかしたら、この記事を読めば普段とは違う京都に出会えるかも。

また、ただ宿に泊まるだけじゃもったいない。

一棟貸し宿、ゲストハウスにはオーナーさんの想いが沢山、詰まっています‼︎

宿の特徴、こだわり、どういった風にお客様に喜んでいただけるなど、小さいものだと意識しないと気づかないかもしれません。

宿の想いを知っていただくことで、ゲスト様が
少しでも宿を身近に感じ、安心して、宿泊を楽しんでもらえれば嬉しいです。

そんな宿とゲスト様の距離を近づけれるような記事をご紹介できればと思います。


もし京都のお店や観光などで気になることがありましたら、なんでもご相談ください^^

思い出に残る、素敵な旅をご提供します。

Hikaru Watanabe

#京都 # share ticket # share trip
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