不動滝に流れる水の余韻に浸りながら、新潟の日本酒を味わう旅


日本国内には1000あまりの酒蔵があり、その約1割の酒蔵がある地域をご存知でしょうか。それが新潟県なのです。


良い日本酒を造るためには良い米と良い水がマストと言われていますが、新潟県と言えば米どころであり、日本一と称される魚沼産コシヒカリなども生産されています。

食用のお米と酒造りに向いているお米の品種は異なるものの、美味しい米が栽培できることに違いはありません。美味しい米を作るのに欠かせない清涼で豊かな水と冷涼な気候は、新潟の美味しいお米とお酒を生み出す源です。

今回は越後の国と呼ばれた新潟県の魅力がギュッと詰まった越後湯沢に日本酒を楽しむ旅に出掛けてきました。1泊2日とわずかな時間だったのですが、越後湯沢は東京から新幹線で1時間半ほどと都心からもアクセスしやすく、温泉もあって、酒蔵が駅近にあるのが選んだ理由です。


白瀧酒造株式会社
1日目 13:00

        

今回の旅一番の目的といってもいい日本酒巡りをスタートさせます。

まず1軒目は歴史ある白瀧酒造さんです。

越後湯沢駅からはわずか5分ほどの場所にある駅近の酒造メーカーです。安政2年(1855年)の創業と言われていて、敷地内にある3本の井戸から汲みあげる水を酒造りに使用しています。


その井戸水は酒造りに適した軟水で、白瀧酒造で醸造されている全ての酒の仕込み水に使われ、白瀧酒造ならではの酒質を決めているとのことです。160年あまりの歴史を持つ白瀧酒造では、お酒が弱い人でもスッと飲めてしまいそうな水のようにピュアな洗練されたお酒を楽しむことができます。


事前に予約を入れていたので、初めての蔵見学も楽しめました。見学後はショールームで、待望の試飲タイムが待っています。白瀧酒造ご自慢の上善如水をはじめ、季節による限定酒まで10種類以上の日本酒を、酒蔵の方の丁寧な案内を受けながら楽しむことができました。




不動滝
1日目 15:00



越後湯沢駅西口の温泉通りから路地に入り、坂道を上ること20分、迫力のある二段の滝が現れます。


駅から徒歩の場所にあるとは思えない雄大な光景が広がっていて、上の滝は落差20mもありびっくりしました。二条に分かれているのですが、左の男滝と右の女滝が滝つぼで結ばれることから縁結びを願って訪れるカップルも多いとか。


勢いのいい水しぶきで辺りは涼しく感じられ、マイナスイオンがたっぷりで旅のスタートを切るにふさわしいリフレッシュができました。




越後のお宿 いなもと
1日目 17:00


試飲とはいえ、10種類もの美酒を頂いてほろ酔いになったので、いったんリセットするべく本日のお宿へと荷物を置きに行きました。

こちらも駅から2分とアクセス抜群で、宿泊客以外も利用できる美白の足湯があるので、外国人観光客をはじめ地元の方なども足湯を楽しんでいます。

温泉付きのゴージャスなお部屋や地元の食材で美しい日本料理が味わえるプランなどもあるのですが、農家直送のコシヒカリが味わえる朝食付きプランや深夜0時までチェックインできる素泊まりプランもあるので、目的やニーズに合わせて選べます。

今回は地酒が美味しいお店で地肴とともに日本酒を楽しもうと思っていたので、夕食なしのプランにしてみました。

こちらの旅館も自前の井戸があって、湯沢の分湯場から引き込んだ天然温泉が楽しめます。1階の温泉浴場は源泉掛け流しで肌に優しい泉質で、サウナがあるのも魅力です。


3階には展望露天風呂があり、越後連山を眺めながら檜造りの湯舟で源泉掛け流しの温泉が楽しめます。雄大な景色を眺めながら入る露天風呂は格別でした。




地酒bar 山新
1日目 18:00



宿に荷物を置き、夕食と晩酌を兼ねてリサーチしていた地酒の美味しいお店へと足を運びます。
こちらの地酒バーは酒店を営むご主人が地元の8つの酒蔵から選び抜いた地酒を驚きのリーズナブルプライスで楽しめると話題のお店でした。

大吟醸をはじめ、地元でしか味わえないような限定酒なども揃い、その品揃えは約100種類というからすごいです。

どれにするか迷ったら、ご主人に希望や気分などを伝えて選んでもらえば間違いありません。地元の特産品を使ったおつまみはもちろん、食事系のメニューも充実しているのでお腹も満たせます。




ココロ湯沢ぽんしゅ館
2日目 15:00


1泊2日という短い旅ですが、タイムリミットが迫っている日本酒好きの旅人のために作られたと

いっても過言ではない場所がぽんしゅ館です。越後湯沢駅の構内にあるので帰りの電車も気にせずに、ギリギリまで楽しめます。


こちらには新潟県内の酒蔵の代表銘柄を利き酒できるこの旅の目的を達成するのにふさわしい利き酒コーナーをはじめ、地酒とともに新潟の米と地元の食を楽しめるお食事処雪ん洞、最後にもう一度リラックスしたい時に入りたい酒風呂をはじめ、酒販売コーナーやおみやげコーナーなどのショップも揃っています。

越後を代表する96あまりの銘酒を利き酒して、お気に入りを見つけたら購入して買えることもでき、すぐに電車に乗れるので何本買っても重たい思いをしなくて済むのも嬉しいです。

利き酒コーナーにはなんと利き酒マシンというのがあって、受付で渡されるオリジナルのお猪口と5枚コインを手に、ずらりとラインナップした地酒ラベルから選び、お猪口をセットしてコインを入れるとキンキンに冷えた冷酒が注がれる仕組みです。

酒風呂は入浴用にブレンドされた日本酒が入った、湯温41度の弱アルカリ性高温泉で、日本酒の働きでお肌をスベスベにする美容効果があると人気でした。

お酒売り場では最適な状態でお酒を保管できる低温貯蔵室に有名な地酒から、初めて見るお酒や利き酒で気に入ったお酒などずらりと並んでいて、好きなだけ買って帰れますし、買い過ぎて重くなったら宅配便の依頼も可能です。




旅を終えた感想

都心から日帰りもできるくらい近い距離で、日本酒の歴史を感じる酒蔵巡りができ、数えきれないほどの美酒を味わえ、酒造りの源泉にも繋がる清廉な滝なども見られて最高の時間が過ごせました。


越後湯沢駅から近い距離に酒蔵や温泉旅館、地酒バーや日本酒と越後の魅力を伝えるスポットまで集結しており、わずかな時間でも魅力を十分に堪能でき、目的を達成できたので大満足の旅となりました。




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東京出身、東京在住の唎酒師・着付師。
ミス蔵グランプリ。
主に酒蔵ツアーの記事を書いています。
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